鼻血の止め方や鼻血が止まらない場合の対処法についてお伝えしています。 当院では、状況を見て優先的に鼻血が止まらない患者様を診察いたします。
アクセス

鼻出血(鼻血)とは

鼻出血(鼻血)とは、何らかの原因で鼻の中の血管が傷つき、血か出る状態です。
鼻血が出た経験はどなたでも何度かはあると思います。多くの場合、鼻血が出ても数分~数十分で止まり、自身で血を止めることができます。ただし、大きな血管を傷つけてしまったり、お子様の場合鼻を触ってしまうことで繰り返すことがあります。
出血部分は8~9割程度がキーゼルバッハという鼻の入口から1㎝くらいの部分からの出血です。この場合は自身での応急処置が可能です。

鼻血(鼻出血)の原因

打撲や外傷

多くの場合がこの打撲や外傷が原因です。特にお子様の場合は鼻血のあとが気になって鼻を何度も触ることにより鼻血を繰り返すことがあります。

粘膜の炎症や鼻中隔弯曲症

鼻の粘膜が炎症を起こしている場合、粘膜が充血しているところに鼻の中を強くこすったり、鼻を強くかむとキーゼルバッハ部分が傷つき、鼻血が出やすくなります。更に鼻中隔弯曲症といって、鼻の曲がりがある場合、曲がっている部分が外からの刺激を受けやすく、鼻出血につながります。
アレルギー性鼻炎や急性副鼻腔炎、急性鼻炎などがあると、鼻血を繰り返す原因にもなるため、治療を行うことをおすすめします。

寒さや乾燥

寒さで血圧が上がることと、鼻が乾燥していることが同時に起こることで鼻血することがあります。特にご高齢の場合になりやすい傾向にあります。この場合、血圧が関係するため血が止まりにくくなります。

病気が隠れている

高血圧、動脈硬化、血液疾患などの病気によって鼻血が出やすい状況になっていることが稀にあります。特に血液をさらさらにする薬を内服されている方は、鼻出血が重症化しやすくなります。

一般に、鼻血は、鼻の入り口の毛細血管が切れて起こります。これは、鼻の入り口には毛細血管が多いうえ、粘膜のすぐ下に血管があって浮き出た形になっているためです。約80~90%の鼻血がこの、小鼻の内側のキーゼルバッハ部位から出血していることが原因です。

鼻血(鼻出血)の処置

ご自身での応急処置でも血が止まらない場合、クリニックでガーゼやスポンジを詰めて止血を行ったり、血が出ている部分を電気凝固し血を止めたりします。

お自宅での対処方法

  1. 鼻の外側のふくらんでいる部分(小鼻)を親指と人差し指で強く押します。
  2. 椅子などに座りアゴを引きます(お辞儀をしているような状態になる)。
  3. →首が締まるようなボタンがある服を着ていたり、ネクタイをしている場合はゆるめるようにしてください。
  4. 口の中に血が入ってきた場合は吐き出し、なるべく飲み込まないようにします。
  5. その状態で15~30分程度様子をみます。

注意点

  • 鼻の中にガーゼやテッシュを詰めると、取り出す際に傷口を刺激してしまい、かえって血が出ることがありますので避けましょう。
  • 上記の方法でも出血がおさまらない場合は耳鼻咽喉科クリニックを受診しましょう。当院の場合、状況をみて優先的にご案内いたします。