鼻づまりやドロドロした黄色い鼻水が出る、鼻の中がくさい、後鼻漏で咳や痰がつらい方は、急性副鼻腔炎(蓄のう症)かもしれません。重症化される前に、ご来院ください。 当院では、お子様の鼻吸い、ネブライザー治療も可能です。どうぞ遠慮なくご相談ください。
急性副鼻腔炎とは
急性副鼻腔炎とは、鼻の副鼻腔という箇所に炎症が起こっている病気です。蓄膿症(ちくのうしょう)という名前でご存知の方も多いかと思います。副鼻腔は4つ場所があり前頭洞、篩骨洞、上顎洞、蝶形骨洞粘膜といいます(イラスト参照)。その副鼻腔に膿が溜まることで様々な症状が起こります。
急性副鼻腔炎の症状
- 鼻づまり
- 鼻水(ドロドロした黄色や緑の色がついた鼻水)
- 鼻の中が臭い
- においが分かりずらい
- 頭痛・ほほのあたりが痛い
- 鼻水がのどに落ちる(後鼻漏)
- 痰や咳
- 発熱
上記なような症状がみられます。
はじめは鼻水も透明でサラサラだったが徐々に上記のような症状に発展するケースがよくあります。
風邪だと思い放置していると症状が進行し、副鼻腔炎になることがあります。
副鼻腔炎になると鼻茸(鼻の粘膜にできる良性のポリープ)ができることがあります。鼻茸ができると鼻腔を狭め、副鼻腔炎の治りが悪くなるためその治療が必要な場合もあります。 場合によって切除手術をおすすめすることがあります。
急性副鼻腔炎の原因
主な原因はウイルスや細菌感染による鼻の粘膜の炎症です。カビの一種である真菌が原因となっていることもあります。
まれに虫歯の炎症が広がることで副鼻腔炎を起こすこともあります。
急性副鼻腔炎の診断と治療
直接鼻の粘膜を確認するためにファイバースコープ(細いカメラ)を鼻から入れて確認します。必要に応じて外部でレントゲンやCTの撮影を行うこともあります。
治療は抗菌剤を服用いただきます。頭痛や顔面痛、発熱がある場合は消炎鎮痛薬や解熱鎮痛薬も服用いただきます。副鼻腔炎は再発の危険性があるため、仮にお薬で症状が軽減された場合も最後まで抗菌剤を飲み切っていただくことが非常に重要です。ネブライザー治療も有効です。
お薬の服用でも治癒しない重度の方や3か月以上症状がある慢性副鼻腔炎の状態であれば手術をおすすめすることもあります。その場合は適切な連携病院をご紹介します。
虫歯が影響している場合は歯科治療も並行して行っていただきます。
注意点
- 鼻のコントロールが難しいお子様の場合は鼻吸いやネブライザーのみで来院いただいても結構です。
- 体の抵抗力低下により発症しやすくなるため、十分な睡眠をとりましょう。