
鼻づまりや鼻水が続くのは急性鼻炎かもしれません。お子様の場合別の病気に発展しやすいので早めの対処が重要です。鼻吸いのみでも遠慮なくご来院ください。
急性鼻炎(鼻風邪)とは
急性鼻炎(鼻風邪)は、鼻の粘膜にウィルスや細菌、ほこりや化学物質が付着し感染を起こしている状態です。感染により鼻の粘膜が急性の炎症を起こします。いわゆる鼻風邪の状態で、約9割はウイルス感染によるものと言われています。
小さなお子様の場合、年間通して(約6回~8回程度)よく起こす病気で、大人も年1回程度かかることがあります。
急性鼻炎の症状
- 鼻づまり
- 鼻水
- くしゃみ
- 鼻の中が乾燥する、ヒリヒリする
- においが分からない
上記なような症状がみられます。
お子様の場合は急性鼻炎を繰り返す内に中耳炎になったり、風邪症状が進行し副鼻腔炎になることもあるため早めの対処が重要です。
急性鼻炎の診断と治療
急性鼻炎になるウイルスは約200種類あると言われており、特定するのは困難で、インフルエンザ以外に特効薬がありません。そのため鼻の状態と鼻水の状態を確認し診断します。
基本的には鼻の炎症を抑える薬を服用いただきます。鼻水がドロドロした黄色や緑色になっている場合は細菌感染を疑い副鼻腔炎の診断・治療をすることもあります。
ネブライザー治療も有効です。
急性鼻炎の症状はアレルギー性鼻炎の症状と似ており判断が難しいことがあります。特にお子様の場合は年間を通して鼻症状が発生するため、気になる場合はアレルギー検査の実施もおすすめしています。アレルギーを引き起こしているものが特定できれば、季節によってある程度判断することができます。
注意点
- PM2.5や黄砂でも同様の症状が出ることがあります。
- お薬の服用でよくなりますが、基本的には十分な栄養補給と睡眠、安静が必要です。
- 室内の乾燥を避け、加湿器等で適切な湿度を保ちましょう。
- 喫煙者の方はおタバコをお控えいただくようおすすめしています。
- お子様は特に鼻水のコントロールが重要です。鼻吸いのみでご来院いただいても、もちろん結構です。